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VOL.124 避難生活を体験しました

珍しい体験をした10月でした。
今までに無かったような大型の台風19号が関東を直撃するように進んできた週末。
区の広報車が町内をはしり回り、近くを流れる河川の水位の上昇から避難勧告が告げられました。
台風は夜中から明け方には東京を通りすぎるとのことで、一家そろって午後から近くにある廃校になった小学校の体育館に避難しました。

 
 

あまり体験したことがないだけに、何を持参したらよいやら、緊急時の持ち出し袋に、とりあえず3食胃を満たすであろうパック詰めご飯と使用中のパンを詰め込んで家を出ました。一緒に移動した孫達はちょっとした遠足気分?

体育館の入り口で区の係りの方から床敷マットと圧縮袋に詰めた毛布を人数分渡されました。

いよいよ避難生活の始まりですね。
早く来た方々は皆様壁際に一家のスペースを確保。
我が家も2箇所に分かれましたが、壁際に落ち着くことが出来ました。
隣のご家族は早くもテーブルを広げ、その上で子供達は勉強?おばあちゃんがお菓子と果物を出して、茶の間の風情です。近くの体育館への避難ですので、顔見知りの方とのうれしそうな挨拶もあり、子供達も友人と出会って楽しく遊び始めました。

大勢の方のおしゃべり、大きな扇風機の騒音・・・と、外の音はまったく聞こえない中ですが・・・・、
さて、台風君は?

20時をすぎる頃から流石に豪風雨と言う騒音が体育館の周りから聞かれ、台風の真只中にいる風情になりました。
体育館の中からでは外を見ることが出来ないので、廊下に出て、広い窓から外を眺めると、木の枝が風にあおられ、雨が地面にたたきつけられています。

うわさ通りの19号君でした。

スマホのネットで調べてみると、19時ごろに伊豆半島に上陸。
接近前から激しい雨が続いていた箱根では、24時間の雨量が19時20分に900mmに達していたと記載されています。
2013年の大島を上回る歴史的な大雨だとも書いてありました。

22時になると体育館の照明もほとんど消され、お休み体制に入りました。
と、言っても眠ると言うような条件下ではありませんが、皆さんそれぞれに横になって目を閉じて・・・。
内部が静かになると外の音の激しさが余計に響きます。

私もウトウトしておりましたが、少々眠ったのでしょうか・・・。
ふと気が付いて目を開けると、体育館の中が閑静になっておりました。
急ぎ退出したご家族も多かったようです。
外の音もあまり聞こえてこないので、廊下に出て外を見ると。
「さっきの景色は何!」という静かな風景でした。

台風君が見事に通過したのですね。
時計を見ると午前3時に近い時間を示しておりました。

我が家も二組に別れ、出られる人だけ先に帰って家の様子をチェックしようと言うことになりました。
しっかりと眠っているチビさん達はお父さんに預け、娘と高校生の孫娘と私とでマットなどを片付けて1階に降りました。
受付には区役所の係りの方が待ち受けていらっしゃったので、マットと毛布をお返しし、お世話になったお礼を言って玄関を出ました。

雨も風も、もうすっかり鳴りを潜めておりました。
我が家の門前に来ると、下水道の上に被せてあったコンクリート製の蓋があちこちに飛んでいたので、これはビックリ!
でも、家の中は空気の入れ替えをする装置からごみの塊が落ちていた程度で特に被害はなく安心しました。

疲れ切った体でとにかくベットに入り、すぐに眠りに・・・・・。

目が覚めたときは快晴!

まるで夢の中だったような一夜の出来事でした。
(記:2019年10月13日 掲載:11月10日)